Employee Interviews

多様なステージや領域の
新薬開発に携われること。
それが
第一三共の
薬事の魅力

開発職
山本 萌乃
MOENO YAMAMOTO
研究開発本部 薬事渉外部 RPMグループ
2021年|農学部 農学生命科学研究科修士 修了
  1. INTERVIEW

    第一三共への入社理由

    「この会社で一緒に働いてみたい」という気持ちが自然に湧き上がってきた。

    学生時代は、ある疾患の発症予防に関わる食品成分の研究をしていました。祖母がその病気になり、患者さんと家族のたいへんさを実感したことがきっかけでした。製薬業界を志したのも、このように病気で苦しむ多くの患者さんに役立ちたいと考えたから。食品よりも、もっと直接的に貢献できる仕事に携わってみたいと思ったのです。そうしていくつかの製薬会社を訪問し、一番強い印象を受けたのが第一三共でした。面接で会った担当者が、勝手に決めつけたりせずに、とてもフラットに私に接してくれました。また、面接の度に丁寧なフィードバックをもらえたことも印象的でした。フィーリングが合うというか、この会社で一緒に働いてみたいという気持ちが自然に湧いてきたのです。

  2. INTERVIEW

    現在の仕事内容

    データを取りまとめ、当局と交渉し、承認を得てその先の患者さんに届けることが私たちのゴール。

    新薬開発の最終ステップとなるのが承認申請業務です。私は、国内における薬事担当として、承認申請や上市後の再審査に向けた社内の取りまとめや当局への相談、交渉などに携わっています。開発段階にある新薬の有効性などを当局に的確に伝え、上市するための承認を得てその先の患者さんに届けることが私たちのゴール。しかし、その目標に到達するまでには、研究から開発までのステージで多様な対応を行わなければなりません。各ステップごとにデータを取りまとめて申請資料を作成し、当局から出される質問事項などに回答します。研究や開発など社内の各部署との協議が必要となり、第一三共の窓口として当局と交渉する責任を担います。そこが薬事担当としての難しさであり面白さと言えます。また、臨床試験の計画などについてもその都度当局に相談するなど、薬事的な観点から開発をサポート。グローバルな共同治験の場合には、各国の状況によってプロジェクトの進め方も変わってくるため、海外の薬事担当との連携も重要です。このような開発プロジェクトには、基本的に戦略担当と実務担当の2人の薬事担当が参加します。私は現在、実務面を担当。複数のプロジェクトに並行して携わりながら、濃密な経験を積んでいます。

  3. INTERVIEW

    忘れられない仕事のエピソード

    1日でも早く新薬を届けるためにどこまでも考え抜くことの大切さを学んだ。

    入社1年目、承認申請を目前とした抗がん剤の開発プロジェクトに携わりました。承認申請という薬事担当としてのゴールを、早々に経験できたのはとても貴重な財産。そればかりでなく、このプロジェクトでは薬事担当として忘れられない経験を積むことになったのです。ある理由から、この抗がん剤の承認申請を再検討しなければならない状況になりました。プロジェクトチームでは承認申請の時期をめぐって何度も議論が交わされました。なかでもこだわったのは、臨床現場に近い部署のメンバーでした。「仮に数か月だとしても、申請時期を遅らせるということは、この薬を心待ちにしている患者さんたちにとって非常に大きな意味を持つのです」。そう熱く語るメンバーの言葉を聞いて、私は、自分たちが下さなければならない決断の重さを実感しました。そうしたメンバーたちの意見に寄り添うために努力を惜しまない上長の姿も印象的でした。1日でも早く患者さんに新薬を届けるために、最後まで考え抜く大切さを学んだのです。

CHALLENGE

次なる挑戦

まだ入社3年目ですが、薬事担当としてとても充実した経験を積んでいるという実感があります。臨床初期のものから承認申請に至るまで、国内の薬事としてひと通りのステージに携わり、担当してきた品目も抗がん剤をはじめ幅広い領域に及びます。このように薬事担当は、さまざまなステージや領域の品目に関わることができます。それが、私が感じている第一三共の薬事担当の魅力です。薬事規制や業界動向への深い理解、承認申請に向けた戦略、当局との議論……。少しずつ自信がついてきたとはいえ、先輩たちの後ろ姿を見ているとまだまだ学ぶべきことがたくさんあると感じます。いま私が目標としているのは、プロジェクトのメンバーはもちろん、海外の担当者や当局からも信頼される薬事担当。承認申請のその先にいる患者さんたちを常に思い浮かべながら、国内薬事のスペシャリストを目指していきます。

PRIVATE

休日の過ごし方

学生時代からずっとダンスが趣味。最近はHIPHOPが好きで、休日はダンススクールに通っています。写真は、スクールの仲間たちと踊ったステージの様子。仕事を離れた友人も増え、リフレッシュするためのとても大切な時間になっています。