- INTERVIEW
第一三共への入社理由
独自の技術を駆使した創薬や
社風の良さに惹かれて入社を決意。学生の頃から研究や実験が好きだったので、就職活動では業界にこだわらず研究に携わる仕事を志望。さまざまな企業を比較検討する中、「自分は研究を通じて、世の中に何を届けたいだろう」と改めて考えたとき、「患者さんに薬を届けたい」という思いに気付きました。それ以降は、製薬会社に絞って就職活動を進め、第一三共の会社説明会にも参加。企業研究をする中で、がん治療に関わる最先端のADC技術をはじめ、画期的かつ多様なモダリティでの創薬を実現していることを知り、興味が一気に高まりました。
一次選考の面接は、学生時代に取り組んだ研究について話すという内容。普通なら緊張するシチュエーションですが、研究について自然と話が弾み、気が付けば会話を楽しんでいる間に面接が終了していました。この面接がきっかけで、第一三共の社風と、そこでキャリアを重ねていく自分の姿が鮮明にイメージでき、入社を決めました。 - INTERVIEW
現在の仕事内容
薬剤の品質評価および設計を担う研究所で各種業務の計画立案に携わる。
分析評価研究所のミッションは、開発中の薬剤の安全性・有効性の担保に向けて、品質の評価及び設計を推進することです。その中における現在の私の役割は、担当品目の実験業務全般に関する計画立案や、データ取得コントロールとなります。薬剤の製造を委託しているグループ会社や協力会社に対して、信頼性の高い品質評価データの取得を依頼することもあるため、開発した分析法の技術移転も重要な役割のひとつです。
安全・安心な薬剤を患者さんへ届けるため、さまざまな臨床フェーズの薬剤を分析・評価し品質を確保することが基本的な業務であり、「目の前のテーマを追究する」という点では、この業務自体は学生時代の実験と似ています。ただ、それは大きなプロジェクトの中のプロセスのひとつ。薬剤の製造委託先への各種依頼や、行政への申請資料の作成など、実験以外にも、研究職としての専門性を活かした業務を多く担当するのが、この仕事の特徴です。プロジェクトを俯瞰し、全体のタイムラインを把握しつつ取り組むことが、スムーズに業務を進めるために不可欠となります。 - INTERVIEW
忘れられない仕事のエピソード
些細な違和感でも看過せず、
目的・背景を共有する大切さ。以前、海外の委託会社への分析法の技術移転を担当したことがあります。こちらの意図通りに技術が移転できているかどうか、英語での文書レビューを通じてやりとりを進めていました。その中で先方担当者のコメントに違和感を覚えることが少なからずあり、担当者に何度か確認し擦り合わせを行いましたが、最終的に小さな違和感は残ったままに。しかし、これだけ念を押したのだから問題は起きないはずと判断して業務を先に進めた結果、トラブルが発生してしまったのです。スケジュールがタイトだったこともあり、当時の私は「担当者とのやりとりは簡潔に」を心がけていました。しかし、それ以上に心がけるべきだったのは「確実に目的・背景を共有する」ことだったと猛省。それ以降は「目的・背景の共有」を最優先に考え、二度とお互いの認識の齟齬によるトラブルを起こさないよう努めています。


創薬の加速化、
モダリティの多様化に
的確に対応する。


研究職
高木 麻衣
MAI TAKAGI
製薬技術本部 分析評価研究所 研究第三グループ
2020年|薬学研究科 薬科学専攻修了

CHALLENGE
次なる挑戦
入社してからこれまで、分析法の開発や特性解析、基盤研究をはじめ、さまざまな研究業務に携わることができました。今後も一層知識や経験を深めることで自身の想像力や考察力、発想力に磨きをかけ、研究所の分析技術向上や品質管理戦略構築に貢献していきたいです。また、こうした“ひとりの研究者”としての目標の達成が一段落した後は、CMC(Chemistry, Manufacturing and Control)に関連する部署全体を見渡しながらプロジェクトを推進する仕事に携わりたいと考えています。COVID-19ワクチンの例を見てもわかる通り、近年の製薬業界ではモダリティの多様化が進み、創薬のスピードも増す一方です。今後も第一三共がこうした状況に適応していけるよう、CMC全体のスピード感の向上に向けて、関連部署の協力体制をより強固なものにすることに貢献できればと考えています。

PRIVATE
休日の過ごし方
芸術鑑賞が趣味で、休日はよく美術館巡りをしています。先日は入口付近に「考える人」が座すことでも知られる国立西洋美術館へ。その日はピカソ作品の企画展が開催されていたのですが、時代ごとに劇的な変遷を遂げる作風を目の当たりにして衝撃を受けました。