第一三共グループでは、社会要請を踏まえた環境情報の開示を行い、ステークホルダーとの環境コミュニケーションを積極的に行っています。工場や研究所においては、環境に関わる事象が発生した場合の周辺環境への影響を考え、定期的に地域の方々との情報共有や意見交換、共同防災対策などの連携を図っています。
ステークホルダーとの対話
CDP 2021 気候変動・フォレスト報告会への登壇
2022年4月に開催されたCDP*主催「 CDP 2021 気候変動・フォレスト報告会」のパネルディスカッションに当社CFOがパネリストとして登壇しました。「サステナビリティ情報開示、またサステナビリティを考慮した企業価値向上のためにCFOが果たす役割」をテーマに、サステナビリティ課題への取り組みを企業価値の向上に繋げるための企業の戦略やサステナビリティ情報開示におけるCFOの役割についてディスカッションを行いました。なお、当社は、「CDP 2021気候変動」 において最高評価の「Aリスト」に2年連続で選出されています。
*企業や自治体を対象とした世界的な環境情報開示システムを運営する国際環境非営利団体
外部セミナー等への登壇
2022年3月に開催された第8回インターフェックスWeek大阪のセミナーへの登壇を通じて、再エネ100%達成に向けた取り組みのひとつである当社グループの小名浜工場の自家発電型太陽光発電設備の導入など再エネによる環境価値の創出について紹介しました。
第8回インターフェックスWeek大阪のセミナーの様子
その他、2022年3月に、ビューローベリタス主催のウェビナー「SDGs 対応としての労働安全衛生・環境 リスクの把握と管理」に登壇し、当社グループのEHSマネジメントとリスク低減に向けた取り組みを紹介し、オンラインによる意見交換を行いました。
第一三共セミナーの開催
2021年3月に、機関投資家・証券アナリストを対象とした第25回 第一三共セミナーを開催しました。
「第一三共グループの環境経営への取り組み」をテーマに、環境経営を取り巻く情勢や当社の環境経営への取り組み、第4期中期経営計画の目標の達成状況などについて説明した後、質疑応答セッションを行いました。
オンラインによる第一三共セミナーの様子
業界活動
当社は製薬業界においてもカーボンニュートラルに向けた積極的な活動を行っており、2021年度には日本製薬団体連合会における「2050年CO2排出量ネットゼロ」を長期ビジョンとした「CO2排出量を2030年度に2013年度比で、46%削減(研究所・工場・オフィス・営業車両)」への目標引き上げを、カーボンニュートラル行動計画WGリーダーとして主導し、2022年度には日本製薬工業協会における環境問題検討会を副会長会社として立ち上げ、2024年度には会長会社を引き受けるなど積極的に取り組んでいます。さらに、2023年度から気候変動と健康に関する様々な政策提言、調査報告、論文発表などを行う日本医療政策機構のプラネタリーへルスプロジェクトのアドバイザリーボードにも参画しています。
環境関連の受賞(または環境関連の賞罰)
省エネ法「事業者クラス分け評価制度」の対象となっている国内グループ会社(4社)において、努力目標である5年間平均1%以上低減を達成し、Sランク評価を得ました。引き続き、省エネルギー対策を実施し、Sランク評価を継続できるよう取り組んでいきます。