当社は、良き企業市民として、本業である創薬活動やくすりの大切さに関する知識を広く一般の皆さんに深めてもらうため、重要なステークホルダーの一つである地域社会との対話に取り組んでいます。
「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」の運営
「Daiichi Sankyoくすりミュージアム」は楽しみながら学ぶことで、くすりの大切さや創薬活動に関する知識を深めてもらうとともに、本社ビルのある日本橋地域の活性化に貢献することを目的として、2012年に開館しました。広く多くのステークホルダーに向けた情報発信施設として11年、累計来館者数は約15万人*1を超えました。
館内では創薬企業の活動や薬の適正使用などについてわかりやすく紹介しています。歴史ある薬の街「日本橋」の探索、企業研修や修学旅行、就職活動の業界研究、親子連れで知的好奇心を育む学習機会など幅広い年齢層の方にさまざまな用途でご利用いただいています。
現在は1日4枠、1枠最大20名までの予約制で開館しています。*2
シアターでは、「がんとの闘い」と題した動画の上映を行っており、がんのしくみからがん治療におけるくすりの役割をアニメーションでご紹介しています。また2023年3月より「人々を感染症から守るワクチン」と題した動画の上映を開始し、ワクチンの始まりやしくみ、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンについても紹介しています。
また、コロナ禍での移動制限や入場制限により来館が叶わなくとも、少しでも多くの方にご覧いただけるよう、ミュージアムで上映している動画の一部をDaiichi Sankyoくすりミュージアム公式サイトにも掲載しています。
来館される方に楽しんでいただけるよう、くすりミュージアムのキャラクターである「くすりーな」と「ジェームス」も、季節の装いで皆様の来館をお待ちしています。
今後も「くすりについて楽しみながら学び、くすりの大切さを知って欲しい」という想いで、も皆様に一層楽しみ、学んでいただける工夫や改善を継続的に行ってまいります。
- *12023年7月現在
- *22023年7月時点。来館の際は、くすりミュージアム公式ウェブサイトをご確認ください。
くすりミュージアムの「くすりーな」と「ジェームス」
「Daiich sankyo くすりミュージアム」についてはこちらからご覧ください。
疾患の正しい理解と啓発活動への取り組み
社員一人ひとりの疾患に対する正しい理解の向上と疾患啓発活動により地域社会の皆さんの健康で豊かな生活に貢献できるよう努めています。
今回は、日常生活に支障をきたす可能性の高い疾患である、片頭痛、骨粗鬆症、疼痛に関する取り組みについてご紹介いたします。
片頭痛は、周囲からは苦しんでいる状況がなかなか理解されず、一人で思い悩む患者さんも多く、日常生活や社会生活に支障を及ぼす代表的な疾患です。有病率は、日本人成人の8.4%と報告されています。片頭痛の患者さんは頭痛だけでなく、光、音、臭いを不快と感じることや、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。また、寝込んでしまい、学校や仕事に支障をきたすこともあります。当社では、患者さんに片頭痛への理解を深め、片頭痛と付き合っていく方法を考えていただく一般向けWebサイト(「片頭痛.info)」を開設し、疾患啓発活動を行っています。
骨粗鬆症は、超高齢社会を迎えた日本において今後も増加することが予想されています。一方で、日本における骨粗鬆症の治療率は先進諸国の水準と比較して低く、寝たきりの原因となる大腿骨近位部骨折が増加し続けています。当社では、「Let’s!骨密度検査」をキャッチフレーズに、患者さんやその家族の方に骨粗鬆症への理解を深めていただき、寝たきりのない生活を送っていただけるよう、一般向けWebサイト「骨だいじょうぶ.com」を開設し、疾患啓発活動を行っています。
当社Webサイトではてんかんや骨粗鬆症だけでなく、心房細動、逆流性食道炎など幅広い領域における疾患の発症予防や早期発見につながる情報を掲載しています。
疼痛は、その「原因」と「種類」をしっかりと理解することが重要です。また、痛みを慢性化させないために、早期に適切な治療を行う必要があります。私たちは、神経障害性疼痛の早期発見につながるツール(院内掲示用ポスター、チェックシート等)を医療関係者へ提供するとともに、疼痛の正しい理解をいただくための一般向けWebサイト(「いたみの治療.com」)を開設し、疾患啓発活動を行っています。
当社Webサイト「一般・患者の皆さま」では、片頭痛、骨粗鬆症、疼痛だけでなく、インフルエンザ、心房細動、など幅広い領域における疾患の発症予防や早期発見につながる情報を掲載しています。