2024年11月07日
Environment
第一三共グループは、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」をパーパスとする生命関連企業として、生命活動や生活の基盤である環境の保全を重要な経営課題として捉え、環境経営を推進しています。

医薬品包装分野では、従来、使用実態に即した適正包装の推進やプラスチック使用量の削減などの環境負荷低減に取り組んできました。近年では石油に代わり、植物を原料とするプラスチック(バイオマスプラスチック)の包装資材への適用が進んでおり、当社は2021年に注射剤の内袋に、2023年に注射剤のプラスチックトレイに採用してきました。

当社製品の包装における環境負荷低減の取り組みをさらに加速すべく、以下の通り、バイオマスプラスチックの導入を強化してまいります。

(1) 注射剤バイアルの破瓶防止包装に使用しているプラスチック素材を植物由来原料(DURABIOTM*1)へと切り替えました。今後、その他の破瓶防止包装を採用する製品にも展開します。

(2) 錠剤のプラスチックボトル包装の材質について、バイオマスプラスチックへの切り替えを開始しました。今後もプラスチックボトル包装を採用している製品を対象に、順次切り替えを進めます。
 

(3) PTP (Press Through Pack)シートのプラスチックフィルムの原料について、医薬品包装分野における環境負荷低減のための企業間連携*2にて進めてきた知見共有の成果を活かし、石油由来からバイオマス度の高いプラスチックへの切り替えを推進します。2024年度末より製品への適用を開始し、順次展開する計画です。
  
当社グループは、今後も、包装資材について、製品のライフサイクルにおける環境負荷および地球・生態系への環境影響に配慮した技術開発を進めてまいります。
 

 

*1三菱ケミカル社の植物由来のイソソルバイド(イソソルビド)を主原料としたバイオマスエンジニアリングプラスチック

*2 アステラス製薬、エーザイ、武田薬品、第一三共の環境負荷低減に向けた医薬品包装分野での連携

 

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