2020年12月15日
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第一三共株式会社の関連公益財団法人である鈴木万平糖尿病財団*(東京都中央区、理事長:眞鍋 淳、以下「当財団」)は、第13回鈴木万平記念糖尿病国際賞について別紙のとおり決定しましたのでお知らせいたします。なお、第14 回糖尿病療養指導鈴木万平賞については該当なしとなりました。

「鈴木万平記念糖尿病国際賞」(以下、「国際褒賞」)及び「糖尿病療養指導鈴木万平賞」(以下、「国内褒賞」)は、当財団が2007年11月に設立15周年を記念し創設した褒賞事業です。
国際褒賞は糖尿病学に関する独創的かつ卓越した研究業績を持つ全世界の研究者を対象に毎年1名を顕彰し、また、国内褒賞は、糖尿病患者さんの医療と福祉の向上を目的として、各地域において、あるいは地域を越えて長きに亘り糖尿病療養指導に取り組み、治療及び予防に貢献した個人・施設・団体・チーム・グループなどの活動業績を毎年顕彰しています。

当財団は、本国際褒賞の授与が糖尿病学の研究に励んでおられる全世界の研究者にとっての目標となり、糖尿病学の一層の発展につながること、また、本国内褒賞の授与が糖尿病療養指導に取り組まれている方々の目標となり、糖尿病の治療及び予防につながることを願っております。

*当財団は、1993年12月設立以来、「糖尿病学の分野に携わる研究者の国際交流の推進を通じて、若手研究者の育成を図り、同分野の研究の推進に貢献すること」を使命に掲げ、各種の助成事業を行っております。

鈴木万平糖尿病財団のホームページ

受賞者
第13回鈴木万平記念糖尿病国際賞受賞者

受賞者
ドメニコ アッチリ博士
コロンビア大学 糖尿病研究センター 所長
           〃   Russell Berrie財団 糖尿病 教授
           〃   医学部 内分泌科 科長

受賞理由
種々の臓器に遍在するインスリンの生化学的シグナルは、2型糖尿病の分子レベルにおける病因と治療を理解するために非常に重要であり、同博士はFOXO 1の基本的な役割を明らかにするなど、多くの画期的発見をされました。審査委員会はこれらの功績を、長年に亘る、広範囲の革新的な貢献と高く評価しました。
主な略歴
1983年 ローマ大学(イタリア)MD取得
1983年~1985年 アゴスティーノ ジェメリー大学病院(イタリア)研修医
1985年~1988年 NIH,NIDDK※1 糖尿病部門 米国政府給付国際奨励研究員
1987年~1990年 ローマ・トルヴェルガタ大学 助教
1990年~1995年 NIH,NIDDK糖尿病部門 客員研究員
1996年~1999年 NIH,NICHD※2 発達内分泌学部門 遺伝学とホルモン作用ユニット ユニット長
1999年~現在   コロンビア大学 医学部教授
                          ニューヨーク・プレスビティリアン病院 主治医
2003年~現在   コロンビア大学 糖尿病研究センター 所長
2011年~現在      〃   Russell Berrie財団 糖尿病 教授
2016年~現在      〃   医学部 内分泌科 科長

※1 NIDDK (国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所; National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases)
※2 NICHD (国立小児保健発達研究所; National Institute of Child Health and Human Development)

主な受賞歴
2001年 米国臨床研究学会員(ASCI)に選出
2003年 Lilly賞 受賞(米国糖尿病学会)
2005年 Davidson賞 受賞(トロント大学)
2006年   米国医師協会員(AAP)に選出 
2010年 MERIT賞 受賞(NIH) 
2013年 Donald F. Steiner賞 受賞(シカゴ大学)
2014年 Edwin B. Astwood賞 受賞(米国内分泌学会)
             Claude Bernard Medal 受賞(欧州糖尿病学会) 
2015年 Arthur Riggs賞 受賞(シティ・オブ・ホープ メディカルセンター)
2016年 Irene and Arthur Fishberg Prize 受賞(コロンビア大学)
2017年 Mirsky賞 受賞(マウントサイナイ医科大学)
             Banting賞 受賞(米国糖尿病学会)
                
          

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