第一三共は、2012年4月に
国連「グローバル・コンパクト」へ参加しました。
第一三共の取り組み方針
当社が「グローバル・コンパクト」に参加することは4つの領域(人権、労働、環境、腐敗防止)の10原則に対する企業姿勢を明らかにするものです。
企業活動のグローバル化や環境や社会に及ぼす影響の増大などを背景として、CSRがますます重視されてきています。環境や社会的要請に応えつつ経営責任を果たしていくためには、製品やサービスの品質のみならず、社員と経営・ガバナンスの品質を高めていくことが重要です。当社は生命関連企業としてふさわしい高い倫理観と社会的良識をもって企業活動を行っていくために、「会社の品質」にかかわる特に重要な行動原則を「第一三共グループ企業行動憲章」として10カ条にまとめ、社内外に宣言しています。CSRの基軸であるこの「第一三共グループ企業行動憲章」の実践の中で、「グローバル・コンパクト」の10原則を相互に関連させながら浸透させ、社員一人ひとりの行動につなげていきます。
概要
国連グローバル・コンパクトは、各企業が責任ある創造的なリーダー・シップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組みです。
人権
|
企業は
原則1 |
国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重し、 |
原則2 |
自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである。 |
|
労働
|
企業は
原則3 |
結社の自由と団体交渉の実効的な承認を支持し、 |
原則4 |
あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持し、 |
原則5 |
児童労働の実効的な廃止を支持し、 |
原則6 |
雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである。 |
|
環境
|
企業は
原則7 |
環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持し、 |
原則8 |
環境に関するより大きな責任を率先して引き受け、 |
原則9 |
環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである。 |
|
腐敗防止
|
企業は
原則10 |
強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである。 |
|
社内浸透
日本国内では、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に関する基礎知識を掲載する社内情報共有サイト「国連グローバル・コンパクトを知ろう!*」を社内イントラに開設し、UNGCがグローバルで定める「人権」「労働基準」「環境」「腐敗防止」の4分野に関する社会課題の現状について学び、ケーススタディを通して、今後の業務に生かしていくための社会との関わり方について考える機会や、女性のエンパワーメント原則(WEPs)、持続可能な開発目標(SDGs)について理解を深める機会を提供しています。
*UNGCとKPMGが開発に関与したジレンマゲームをもとに、KPMGあずさサステナビリティ株式会社と当社が作成したものです。
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンでの活動
当社は、国連グローバル・コンパクトの日本のローカル・ネットワークである「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」(GCNJ)の会員企業として活動しています。
分科会活動にも積極的に参加し、他社の好事例等を含めた関連分野に対する知見を深め、当社のサステナビリティ活動に活用しています。
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン