第一三共株式会社は、特定非営利活動法人AMDA社会開発機構と協働し、「ホンジュラスにおける乳がん・子宮頸がん検診促進による予防啓発プロジェクト」を開始しました。
ホンジュラスでは、女性のがんは乳がん、子宮頸がんの順に罹患数が多く、それぞれ40~60歳、30~64歳の女性に多いという調査結果があります。これに対し、ホンジュラス政府は「国家保健計画 2021」において、乳がんや子宮頸がんを他の非感染性疾患とともに最優先課題として位置づけ、病院への資機材投入や保健医療人材の育成や地域住民への啓発活動を行っています。ただし、それらの支援は都市部に集中しているため、人口の40%が住む地方部における予防や治療へのアクセス拡大が喫緊の課題です。また、情報や知識の不足などにより、がん検診を受診しない、もしくは受診のタイミングが遅れてしまうという問題もあります。
そこで本プロジェクトでは、エル・パライソ県内3市を対象に、啓発活動、乳がん・子宮頸がんの検査、治療を通じた医療アクセス向上を目的とした活動を行います。
本活動を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」と目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の達成に貢献していきます。
- 地域:ホンジュラス共和国 エル・パライソ県内3市(ダンリ市、テウパセンティ市、エル・パライソ市)
- 活動概要:1)乳がん・子宮頸がん検診サービスを住民に身近な公的一次保健医療施設で提供できるよう、医療従事者および保健ボランティアの知識・技術の獲得と向上をはかるとともに、検診に必要な資源材を提供する。2)乳がん・子宮頸がん検診を受信することの重要性を啓発し、検診キャンペーンを通してがんを早期に発見する。
- 期間:3年間(2022年12月~2025年11月)
- 協働パートナー:特定非営利活動法人AMDA社会開発機構*1
*1人づくり村づくりを通じ、世界の貧困地域において暮らしの改善に取り組んでいる認定NPO法人 https://www.amda-minds.org/
第一三共グループは、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」をパーパスとする製薬企業として、医療基盤がぜい弱な地域において医療アクセス課題の解決に取り組んでまいります。
プロジェクトの概要とKPIs