ドイツでグローバルプロジェクトを推進する藤田さん

グローバル規模でデータ駆動型経営を目指す。ファイナンス領域でプロジェクトを支えるドイツ駐在員の思い

2025年03月27日
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ドイツ・ミュンヘンにある第一三共グループのヨーロッパ法人「Daiichi Sankyo Europe GmbH(第一三共ヨーロッパ GmbH)(略称DSE)」で、駐在員として勤務する藤田敦さん。2022年7月に入社し、経営管理に従事後、グローバル規模で情報基盤やビジネスプロセスの統一化などを図る「プロジェクト4D(Daiichi Sankyo Data-Driven Decision Making)」に参画。2024年4月にドイツへ赴任してからは、世界各地域のメンバーとともにプロジェクトを推進しています。DSEでのやりがいや、ファイナンスの仕事を通して叶えたい未来について聞きました。

第一三共のグローバル拡大を支え、人々の健康に貢献したい

大学卒業後、デジタルマーケティング企業と外資系ヘルスケア企業で、約11年間にわたりファイナンスに関する業務に従事してきました。第一三共には、2022年の7月に入社。転職する際に重視したのは、会社がどのように社会に貢献しているのかということです。

私自身、家族ががんを患った経験もあり、健康な身体で生活できることに大きな価値を感じており、引き続きヘルスケア業界に携わりたいと考えていました。これまでの経験を活かして、日本企業のグローバルな事業運営やその拡大に貢献したいと思ったときに、マッチしたのが第一三共でした。

入社した当初は経営企画部に配属され、経営管理の中でも主に非財務的な業務を担うチームで、経営会議や組織変革の事務局業務を行っていました。その後、予算管理をするグループに異動し、通常業務に加え「プロジェクト4D」のERP(Enterprise Resources Planning)システムの刷新に従事。2024年4月にドイツに赴任してからは「プロジェクト4D」専任の駐在員として働いています。

事業の拡大とともに、経営基盤を整える。作るのは「この先の第一三共を担うシステム」

グローバルな人材になるために海外で経験を積み、違う文化や考え方のもと仕事をしてみたいという思いをずっと持っていたので、こんなに早く機会に恵まれたことはうれしかったです。

「プロジェクト4D」は、ERP(Enterprise Resources Planning)システムの刷新を通じて、グローバルでのビジネスプロセスから生み出されるデータの標準化を進め、経営情報の統合を図っています。私は予算管理の視点からプロジェクトを推進する立場として、システムのデザインや新しいプロセスフローの検討や議論を行っています。

「プロジェクト4D」で導入されるシステムは、将来10年20年と長く使用していく可能性があるもの。ゆっくり時間をかけて最適解を探りたいところですが、事業の急速な拡大に合わせて、経営基盤もそれに沿うように整えなければなりません。プロジェクトの時間軸を守らなければならない緊張感や、この先第一三共で働く人々の環境に大きく関わっているというプレッシャーもありますが、同時にやりがいにもつながっています。

世界各地域のメンバーと協働し「プロジェクト4D」の実現を目指す

DSEに赴任してちょうど1年が経とうとしていますが、日本で働いていたときとのギャップは感じていません。今の目標は、プロジェクト4D推進メンバーの一員として、経営管理に重要な情報が、整理された状態でグローバルにいち早く入手できる状態を達成すること。

プロジェクトが佳境に入り、日本やアメリカ、その他ヨーロッパ周辺地域からもメンバーが集まっている環境です。メンバーに「日本から本社の人が来た」と感じさせてしまうと壁ができてしまうので、各地域の事情を理解する努力をし、リスペクトを忘れないよう心がけています。

メンバーの中には第一三共グループ歴が長い方も多いです。自分から「教えてほしい」という姿勢を積極的に見せることで、今の状況だけでなくこれまでの背景や経緯についてさまざまな示唆をもらえますし、意見を交わしやすくなると感じています。

議論の進め方や会議への参加の仕方で文化の違いはありますが、英語が第一言語ではないメンバーが多いので言語面ではあまり萎縮せずコミュニケーションが取れますね。お互い第一言語でないがゆえに伝えたいことがなかなか伝わらずに苦労するときもありますが、口頭だけでなく、スライドや図表を活用するなど、自分なりに工夫しながら楽しんでいます。

歴史をリスペクトしながら、変化を楽しむ。ファイナンス業務の先に見つめるもの

今、第一三共は、ビジネス環境やそれを支える経営基盤において目まぐるしい変化の過程にある企業。変化を前向きに捉え、柔軟に対応できる人が求められているのではないかと思います。一方で、統合前も含め第一三共グループが長い歴史の中で積み上げてきたものがあり、それがあってこそ今の変化があることも確かです。一見すると難解で非効率だと思えるものに直面したとしても、その背景の理解を大切にし、グループの魅力をさらに磨いていく姿勢も重要だと感じています。

個人的に仕事をする上で大切にしているのは「自分の仕事がどのように世の中に貢献しているか」を考えること。私の関わるファイナンスの仕事はその答えがなかなか見えにくいものですが、自分の業務が会社全体を支え、その先にある人々の健康につながっていく意識を持つことで、日々の業務で近視眼的にならずに全体最適を目指して取り組めるからです。

これからについては、まずはプロジェクト4Dの目的を達成し、その後もファイナンス面から第一三共グループの経営管理やその基盤のさらなる高度化に寄与するとともに、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献していきたいです。

 

第一三共株式会社の採用情報に関する情報は、以下のリンクからご覧ください。

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