元々病院の薬剤師を目指していましたが、在学中に創薬への興味が沸き、大学院に進学しました。修了後、製薬会社に就職。医薬品開発に従事しました。しかし、グローバルの臨床試験にコアメンバーとして携われる環境に惹かれ、第一三共への入社を決めました。
第一三共入社後の約5年は、スタディーマネージャー兼スタディーチームリーダーとして、日本においてグローバルの臨床試験のマネジメントに従事。社内外の関係者全体のハブになりながら、抗がん剤の臨床試験を推進しました。
作成した臨床試験実施計画書に基づいて、臨床試験を実施する医療機関からデータを収集し、それらのデータを最終化することまでが仕事です。
アメリカで臨床試験を拡大することになった抗がん剤を担当した際は、臨床試験を実施するアメリカの医療機関の選定に着手。無事、新たに10施設での治験を立ち上げて無事に軌道に乗せることができました。アメリカの医療機関での臨床試験の立ち上げは初めてで大変でしたが、とてもやりがいを感じました。
臨床試験を進める中では、医療機関など外部との窓口になったり、質問を受けた際に回答を用意したりすることが求められます。臨床試験の計画や実施に関連する業務を一緒に担うクリニカルサイエンティストなど、各部門の専門家の協力を得ながら、臨床試験を進めていきます。アメリカの医療機関などとのやり取りが生じた際はコミュニケーションに苦労しましたが、経験豊富な同僚たちにかなり助けられました。
コミュニケーションを重ね、アメリカの医療機関の取引先と信頼関係を構築
2021年2月にDSIに赴任し、アメリカでの勤務をスタート。現在もスタディーチームリーダー兼スタディーマネージャーとして抗がん剤の臨床試験業務に携わっています。
日本にいた時はアメリカと日本の臨床試験を担当していましたが、今はさらにスペインやオランダ、韓国、台湾と幅広く担当することになり、よりグローバル規模で仕事ができていると実感しています。
言語面では、赴任開始時と比べてそこまで苦労しなくなりましたが、今でも新しい分野を英語で理解しなければならない時は難しいと感じることがあります。その分、チームメンバーと1対1でデータを確認したり、フォローアップのメールを送るなど、コミュニケーションを丁寧にとるように意識しています。
今では臨床試験実施施設の医師や医療機関との窓口となり、主体的にコミュニケーションしていくことで、自分のコミュニケーションの範囲が社外へも更に広がったと感じています。私個人宛に電話やチャットが来ることが増え、相手からも頼ってもらえるような関係性が構築できていることもうれしいです。
自由に意見が交わせる、活気のある職場環境
アメリカ生活はこの駐在が初めてです。来る前は不安もありましたが、第一三共では常に互いのことを受け入れ合えるような環境が整っています。明るく話しやすい雰囲気があり、会議の時にはいいリアクションをしてくれる人がいるので励まされます。
これはグループ全体に言えることですが、躊躇せず意見を交わせる環境があります。こうした中で自分の考えを自分の言葉でしっかり言える人が活躍できると思います。
様々な経験やバックグラウンドを持つ人々が働いている職場なので、時には日本では想像もつかない意見が飛び出すことや、自分が良いと思った意見が反対されることもあります。
しかし、他人の意見に流されず、自分の意見をしっかり発言することで、徹底的に話し合うことを意識しています。第一三共には、お互いを尊重しながらディスカッションできる環境があり、いい経験になっています。
グローバル化の足場を固め、自らもどこにいても活躍できるようになりたい
第一三共は今、さらなるグローバル化のために、臨床試験のプロセス整備など基盤強化に力を入れています。
これまでの経験を活かして、その基盤強化に貢献していきたいと考えています。そして、世界中のどこにいてもスピード感を持ちながら、高品質な臨床試験をマネジメントできる人材になりたいです。
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