左から:研究開発ユニット長 竹下さん、第一三共社長兼COO 奥澤さん、石川駐シンガポール日本国特命全権大使、シンガポール経済開発庁コン・ウィー副次官、DSSG社長 森野さん
2024年2月22日、第一三共シンガポール(DSSG)の開所式を行いました。 DSSGはシンガポールにおける、がん領域のアンメット・メディカルニーズ(未充足の医療ニーズ)を満たし、がん患者さんたちの暮らしに貢献することを目指しています。また、アジア地域のサイエンス・イノベーション拠点としてのシンガポールの強みを活かし、抗体薬物複合体(ADC)技術分野の最先端の開発を推進していきます。
祝辞を述べる奥澤さん
開所式には、石川浩司駐シンガポール日本国特命全権大使およびシンガポール経済開発庁のTan Kong Hwee(タン・コン・ウィー)副次官に主賓としてご臨席いただき、また、現地の政府機関や患者支援団体からの来賓の方々、報道機関をお招きしました。
第一三共グループからは、第一三共の社長兼COOの奥澤さんや、研究開発ユニット長の竹下さんらが出席。DSSG社長の森野さんと、DSSGチームとともに、来賓をお迎えしました。
DSSG社長の森野さん
奥澤さんは、祝辞でDSSGの新たな出発への期待を示し、次のように述べました。 「当社がシンガポールで新たな一歩を踏み出すことで、素晴らしいサイエンス人材を更に強化させるだけでなく、堅固なパイプラインを用い、シンガポール内外のアンメット・メディカルニーズを満たすPatient Centricityのイノベーションに注力することもできます」
奥澤さんが言及したPatient Centricityは、前身会社の設立以来、120年以上にわたって 第一三共の事業の中核となってきました。DSSGチームが第一三共のオンコロジー領域のパイプラインを拡大していくなかで、Patient Centricityはより一層強まっていくことでしょう。 「当社の対応するべき社会的問題や医療関連の問題への深い理解を得るために、さまざまなステークホルダーとの対話を深めていくことで、共有価値を創造していくという当社の姿勢を社会にも広く浸透させることができます」
森野さんも、次のように続けました。「私たちは、誠実さと責任感を持って、薬を待っている患者さんに新たながん治療薬を迅速に提供することでアンメット・メディカルニーズを満たし、シンガポールの患者さん・パートナー・社会に貢献していきます。私たちのこの姿勢が揺らぐことはありません。そして、患者さんやパートナーと協力することで、達成できることがさらに広がると信じています」
イベントでは、3鉢の盆栽を展示しました。この3つは、森野さんの言葉にもある患者さん・パートナー・社会を表し、そのすべてに貢献するというDSSGの姿勢を表現しています。また、DSSG社員による、第一三共の前身の二社(三共株式会社・第一製薬株式会社)の創業から今日の研究開発の強みに至るまでのストーリーを伝える参加型イベントも行われました。
技巧を凝らした3鉢の盆栽。シンガポールの患者さん・パートナー・社会に 貢献するという、DSSGの姿勢を示している。 (提供: Bonsai-inc*1)
DSSGは、患者さんとステークホルダーの皆さん、そして厳格な品質保証を第一に考えるという当社グループの姿勢を、より強化していきます。
DSSGは、第一三共のRD・PV*2信頼性保証のアジア太平洋地域の中心としても機能するほか、中核的開発拠点の一つとして「Patient First, Quality Always(患者さん第一、常に高品質)」のミッションを推進していきます。アジア太平洋地域全体において、研究開発、安全管理、メディカルアフェアーズ、および主要なプロセスやシステムにおける最高の品質水準の保証を担います。
DSSGは、Patient Centricityでアンメット・メディカルニーズに向き合い、高品質の医薬品開発で地域社会に貢献していきます。
DSSGチームのメンバー