第一三共研究開発センターで働くVeronikaさん
2009年に第一三共ヨーロッパに入社したVeronika Rozehnalさん。トランスレーショナル・リサーチに焦点を当てた、ドイツ・ミュンヘンの研究所Tissue and Cell Research Center Munich(TCRM)で10年以上勤務してきましたが、2022年9月に東京・品川の第一三共研究開発センターでの勤務を開始しました。 実際に転勤してから感じた日本の魅力や、今後日本に転勤する同僚へのアドバイスなどをVeronikaさんが語ってくれました。
日本への転勤に当初から前向きだったVeronikaさん。「第一三共で働き始めて14年になりますが、この間、第一三共には仕事とプライベートの両面で成長する機会を与えられました。研究開発センターが日本にあるので、私のキャリアにおいて、日本で暮らし始めるのは自然な流れでした」と話します。
暮らし始めて魅力に感じているのは、出会う人々です。「私が到着したそのときから周囲のみなさんに温かく迎えいれてもらい、強いつながりを感じられ、コミュニティー意識が芽生えました。人々はお互いに思いやりや深い尊敬の気持ちを抱いています。それが日本での経験全体をとても楽しいものにしてくれます。また、転勤は家族にとっても非常にポジティブな体験となっています。視野が広がり、素敵な思い出を一緒に作りながら、個人的にも成長する新しい機会を与えてくれています。」
浴衣のVeronikaさん
一方で難しさを感じた点もあります。「日本の人々は驚くほど協力的ですが、言葉の壁はいまだに大きな課題です。そのため、駐在員の生活が落ち着くまでの最初の期間は、企業がサポートすることが極めて重要です。さらに、駐在員側もうまく溶け込んで理解を深められるよう、少なくとも基本的な日本語を理解できるようにする真摯な努力が求められます。そうすることで、日本での生活や職場体験がよりスムーズになります。」
駐在者同士の関係でいえば、東京のインターナショナルコミュニティーは驚くほど多様性に富んでいて、さまざまな背景や文化を持つ人々が集まっていると感じているそうです。「個人的には、子どもたちが通う東京横浜独逸学園の、大人も一緒に参加するスポーツイベントやフリーマーケット、年1度のオクトーバーフェストといったドイツの文化や伝統に触れながら、たくさんの人とのつながりも築けています。」
そのような中で得られた学びは、異文化理解への姿勢です。「どの文化にも独特の世界観があり、そのレンズを通して周りにある世界が認識・解釈されています。こうした考えを取り入れることで、多様性を受け入れ、共感もしながら、さまざまな視点を尊重することができるようになります。異なる世界観に対してオープンな姿勢でいることが、異文化への理解、調和、そして異なるコミュニティー間での結束を促してくれます。」。
第一三共研究開発センターにて
ミュンヘンから東京へと転勤したVeronikaさんが語った、異なる文化圏への溶け込み方。今後、海外に転勤する人や、社内で異動する人へのアドバイスもいただきました。
「海外から日本に転勤してくる人は、ある程度の日本語ができないと困難を伴うのは事実なので、事前にほんの少しでもよいので日本語を学んでおくことがおすすめです。日本語習得は容易ではありませんが、基本的な日本語力を身につけるだけでも、コミュニケーションが向上して交流が深まり、日本文化のさらなる理解への道が開けます。 社内で異動する人に重要なのは、まず交流する中で常に思いやりを持つこと。そして同僚のモチベーションと、そのモチベーションが会社の目的や目標とどのように合致しているかをより深く理解することです。そうすることで、関係が強化され、チームワークが促進され、より和やかな職場環境づくりにつながります。」
そんなVeronikaさんは、時間があるときには東京の名所を探訪し、豊かな歴史や活気あふれる文化に触れることを心から楽しんでいます。「都心に出てくると足を運ぶのが『かっぱ橋道具街』です。調理、食事のあらゆるニーズに対応してくれるユニークなマーケットで、キッチン用品マニアには天国のような場所。有名な浅草寺や上野恩賜公園からも徒歩圏内の便利な立地で、『料理を探求する』『日本文化に浸る』という2つの融合を楽しめます。」
オーストラリアでの成長を目指し、新たなネットワークを創出
企業活動報告「世界に広がる活躍のチャンス」