第一三共オーストラリア開所式でグラスを掲げる第一三共CEO眞鍋さんと第一三共オーストラリアのスタッフたち
オンコロジーのグローバルリーダーを目指す第一三共。 その強みであるサイエンス&テクノロジーとオーストラリアのより多くの患者さんとそのご家族とをつなぐために、オーストラリアに新会社を設立しました。11月にシドニーで行われた開所式を、現地のがん専門医や第一三共オーストラリア(DSAU)チーム、第一三共 CEOの眞鍋さん、グローバル研究開発ヘッドの竹下さんと共に祝いました。
シドニー・ハーバー・ブリッジ
眞鍋さんは、「今回初めてオーストラリアを訪問しましたが、今後も継続して訪問することになると思います。私たちには、できるだけ早く、第一三共のADC技術による抗がん剤を、オーストラリアの患者さんに届ける責務があります。その責務の実現に向け、ビジネスパートナーやオーストラリアにおける世界有数のがん研究者、臨床専門家の方々と連携して取り組んでいきます」と述べました。
竹下さんは、今回の訪問について、「オーストラリアの研究開発力は素晴らしく、臨床試験の迅速な開始と承認を可能にする基盤と枠組みが整備されています。私たちは開発パイプラインを拡充させながら、オーストラリアの専門家と強固な連携関係を構築し、画期的な次世代がん治療法を確立したいと考えています」と語りました。
DSAU社長の上瀧さん
第一三共のグローバルにおける強みとオーストラリア式の働き方を組み合わせ、それを活かしていくことが、現地での企業文化を醸成する上で重要な鍵となっています。
DSAUの社長を務める上瀧正明さんは、「私たちは、120年以上革新的創薬を続けてきた第一三共のレガシーを活かすことができる非常に恵まれた立場にあります。私たちはグローバルなValue(価値観)とBehavior(行動様式)という強固な基盤を、地域の状況に合わせ、社員にとって適切な形にする柔軟性も兼ね備えています。DSAUのメンバーは、新たながん治療法の確立を目指す企業で働くことに魅力を感じています。彼らのためにも、私たちDSAUのマネジメントは、メンバーがそれぞれの能力を発揮し、患者さんに貢献できる環境を醸成することに注力しています」と語ります。
ディジュリドゥ演奏
社員一人一人のニーズを認識・理解し、サポートできる職場環境を創り出すことも重要です。シドニーの新しいオフィスはアクティビティ・ベースド・ワークプレイス(ABW)型のオフィスとなっており、社員は一人で作業するゾーンと共同で作業するゾーンをその時々で自由に選択できます。
従業員エクスペリエンスもオフィスの枠にとらわれないものとなっています。オーストラリアのビジネススタイルを取り入れ、家族形態に関係なく、社員が家族の大切な瞬間に立ち会えるように、柔軟性をもったサポート制度を導入しています。例えば、フレキシブル・ハイブリッド型の勤務形態、育児休暇は進歩的で、忌引などの状況に応じたサポートなども含めて拡充しており、ライフステージに対応した福利厚生メニューを提供しています。
これらの家族を重視した制度の導入により、DSAUは記録的な速さで「ファミリーインクルーシブな職場(Family Inclusive Workplace)」の認証を取得しました。これは、実際に事業を開始してから1年足らずで、「Family Friendly Workplacesと、ユニセフオーストラリア(UNICEF Australia)などの機関が策定した「National Work + Family Standards」に沿って、柔軟な勤務形態、育児休暇、介護休暇や福利厚生などを中心としたさまざまな取り組みを行っている企業」として認められたということです。
DSAUは、現地にしっかりと根を張りながら事業展開を進め、オーストラリアのがん患者さんやそのご家族を含めたがんに影響を受けた方々に貢献していきます。
第一三共CEOの眞鍋さん
グローバル研究開発ヘッドの竹下さん
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