パルマス(ブラジル・トカンチンス州の州都)でイニシアチブの初日を迎えた、Américas Amigasのテクニカルおよびサポートチームと第一三共ブラジルのメンバー
第一三共は、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」というパーパスのもと、グローバルで医療アクセスの拡大のための活動を行っています。この活動はグループ会社でも展開されており、ブラジルでは現地のグループ会社(第一三共ブラジル)が、非営利団体と協力しながら、女性のための乳がん発見と早期診断を推進しています。
「私たちはこのプロジェクト、すなわち社会的に弱い立場にある人々の生活の質の向上、インクルージョンの推進、および乳がんの発見と早期治療開始の機会の提供を通じて、私たちのパーパスに効果的に貢献することができます」
第一三共ブラジル社長 Marcelo Gonçalves
ともに活動する第一三共ブラジルとAméricas Amigas
がんの早期発見は治療成功の可能性を大いに高めるとの見解が、WHO*1から示されており、スクリーニング検査は、がんの初期兆候を発見するための、最も効果的な方法の一つだと考えられています*2。
各都市を回るトラック。原色の外観が目を惹く
第一三共ブラジルのメンバーは Américas Amigas*3や医療関係者と共に、2022年3月8日(国際女性デー)から95日間、マンモグラフィーと超音波検査装置を積んだトラックで、ブラジル6都市を回っています。初めの60日間で、約4,800人の貧困層の女性たちに無償で乳がんスクリーニング検査を行いました。
最初の3都市(パルマス、サン・ルイス、ベレン)では、それぞれ10日間滞在し、2,399人の女性がスクリーニング検査を受診。109人(約4.5%)が、がんが疑われる(BI-RADS*4 のカテゴリー4または5)と診断され、追加治療につなげることができました。
スクリーニング検査でがんが確認され、治療の必要があると判明した方には、ブラジルの国民医療制度のもとで対応する照会センターに繋げるまで、支援を提供します。
第一三共ブラジルは、そのスクリーニング検査をブラジルの低所得層の女性にも広げるため、トラックキャラバンを計画し、この活動を連携して実施する非営利団体(NPO)「Américas Amigas」にちなんで、キャンペーンのタイトルを「Mulheres Amigas - Temporada Amazônia(女性の味方 - アマゾンシーズン)」と名付けました 。
第一三共ブラジルの工場で社員向けにプロモーションを実施。 右の標識は訪れる6都市を示している。
社員がこの取り組みを認知し、意識を高められるよう、活動終了までの間、第一三共ブラジルの本社、工場、販売代理店が連携して、社内プロモーションを実施しています。3月には、工場では特製ランチが、本社ではアマゾン地域の名物アサイーがふるまわれました。 第一三共ブラジルは、「Mulheres Amigas - Temporada Amazônia」活動を通じて、女性のための公平で、多様性を受け入れる道を切り開こうとしています。
地域医療基盤の強化
サステナビリティ
*1 WHO欧州地域事務局 https://www.euro.who.int/en/health-topics/noncommunicable-diseases/cancer/policy/screening-and-early-detection
*2 キャンサー・カウンシル(オーストラリア) https://www.cancer.org.au/cancer-information/causes-and-prevention/early-detection-and-screening
*3 ブラジルのアマゾン地域で暮らす低所得層の女性たちのための乳がんの発見と診断の促進に取り組む非営利団体
*4 乳がん画像診断の総合ガイドライン