第一三共株式会社(東京都中央区 以下、第一三共)は、この度MorphoSys社(ドイツ ミュンヘン)との共同研究を拡大することにいたしましたのでお知らせいたします。
第 一三共は、卓越したファージディスプレイ*1 抗体ライブラリー(HuCAL(R)*2)技術を保有するMorphoSys社と2006年3月より共同研 究を推進しておりますが、さらに2011年3月まで3年間のオプション権を選択することにより、共同研究を拡大することにいたしました。
本選択により、HuCAL(R)技術の使用継続とともに、第一三共が選択する標的に対しMorphoSys社が実施する抗体創出プログラム*3 数を、現在の1個より最大6個まで増加させることが可能となります。
なお、今回の契約拡大において、第一三共MorphoSys社に対しHuCAL(R)技術使用料、および抗体創出プログラムに応じライセンス料、マイルストーン、ロイヤルティを支払います。
*1 ファージディスプレイ
蛋白を大腸菌ファージに発現させる技術。ヒト抗体ライブラリーを発現させることにより、標的抗原に結合するヒト抗体断片を高速に分離同定できる。
*2 HuCAL(R)
Human Combinatorial Antibody Libraryの略で、MorphoSys社が独自に開発した高品質かつ最も有用な抗体ライブラリー
*3 抗体創出プログラム
第一三共が選択する標的抗原に対し、治療抗体を探索するプログラム。標的抗原ごとに設定される。開発は第一三共が単独で実施する。
(参考)
<MorphoSys社の概要>
1.代表者 : Simon Moroney
2.本社 : ドイツ ミュンヘン
3.主業務 : ファージディスプレイライブラリーHuCAL(R)
を用いた研究、診断、治療用抗体作製
4.Webサイト : http://www.morphosys.com/