第一三共株式会社(本社:東京都中央区)の関連財団法人である 臨床薬理研究振興財団(東京都中央区、理事長:森田清)では、財団が贈呈した研究奨励金によって研究し、その後提出された研究報告書の中から、革新的で且つ今後更なる発展が期待できる優れた研究報告を「臨床薬理研究振興財団 研究大賞」として表彰する制度を、昨年創設しました。
この度、第2回(平成21年度)臨床薬理研究振興財団 研究大賞が、別紙のとおり決定しましたのでお知らせします。
財団では、「研究大賞」の授与が、適正な薬物療法の確立を担う若手臨床薬理研究者のモチベーション向上や、新しい科学技術の開発そして応用につながることを期待しています。
なお、授与式並びに研究報告会は、11月5日 クラブ関東(東京丸の内)にて行う予定です。
当財団は、「臨床薬理学の普及と臨床薬理研究者の育成」を使命に掲げ、1975年の設立以来、34年にわたって臨床薬理に関する研究に対して各種助成事業(研究助成、海外留学助成、国際共同研究助成等)を行っております。
(別紙)
第2回 臨床薬理研究振興財団 研究大賞 受賞者(氏名、所属機関、研究テーマ)
(50音順)
氏 名 所属機関/研究テーマ
輿水 崇鏡 京都大学大学院薬学研究科 ゲノム創薬科学分野
(現:自治医科大学 医学部 薬理学講座 分子薬理学部門)
遺伝子発現解析と転写因子結合部位解明による癌治療個別化の試み
鈴木 洋史 東京大学医学部附属病院 薬剤部
薬物動態に関する薬物間相互作用を網羅的に予測する方法の開発
竹ノ下(中谷)祥子 聖マリアンナ医科大学 薬理学教室
日本人小腸におけるチトクロームP450mRNA発現パターンと遺伝子多型との関係
中面 哲也 国立がんセンター東病院 臨床開発センター がん治療開発部 機能再生室
進行肝細胞がん患者を対象としたHLA-A24および
-A2結合性Glypican-3(GPC3)由来ペプチドワクチンの臨床第Ⅰ相試験
野村 憲一 京都府立医科大学大学院 血液・腫瘍内科
(現:岩手医科大学 内科学講座 血液・腫瘍内科学分野)
母集団薬物動態学・薬力学に基づいた発熱性好中球減少症に対するセフォゾプランの適正投与法の確立