第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、抗インフルエンザウイルス薬CS-8958について、日本国内におけるA型またはB型インフルエンザ感染症治療の適応に関して、製造販売承認申請を行いましたのでお知らせいたします。
CS-8958は、laninamivirのプロドラッグ体であり長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害剤で、第一三共が創製した「純国産ノイラミニダーゼ阻害剤」です。インフルエンザウイルスの感染部位である気道において直接作用を発揮する吸入治療剤で、これまでの臨床試験成績から成人、小児のA型またはB型のインフルエンザウイルスに感染した患者について、1回の投与で治療効果を示すことを確認しています。更には新型インフルエンザ(H1N1)および強毒型鳥インフルエンザ(H5N1)に対して非臨床レベルでの効果を確認しており、将来のインフルエンザ治療に広く貢献するものと期待されます。
なお、昨年11月より日本での予防適応取得に向けた第3相臨床試験を実施しております。