第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、ワシントンD.C.で2012年に開催される「桜祭り100周年記念行事」に、"National Cherry Blossom Festival, Inc."と共に実行委員会の共同会長として参画することを決めましたのでお知らせします。
ワシントンD.C.のポトマック河畔の約3,000本の桜が日本から寄贈されたのは1912年であり、2012年はちょうど、寄贈から100年目にあたります。桜の木は当時の東京市から米国に寄贈されたものですが、桜の苗木の購入費用を負担したのは、当時の日本を代表する高名な化学者で、実業家でもあった高峰譲吉博士(1854-1922)であり、高峰博士はその後、当社の前身である三共株式会社初代社長に就任しています。このような歴史的な経緯を踏まえ、当社はワシントンD.C.の桜祭りの100周年記念行事を全面的に支援し、同行事の企画、運営に参画することとしました。
高峰博士は、消化酵素剤「タカヂアスターゼ」を発見し、また、副腎髄質ホルモン剤「アドレナリン」の抽出に世界で初めて成功したことで知られ、また、医薬のみならず、人造肥料やウイスキー醸造などの領域で事業家として成功を収めました。また、晩年は、日米両国間の友好・親善関係の礎を築くなど、当時の米国にあって民間人でありながら外交面でも多大な貢献を果たしたことで知られています。