第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「第一三共」)は、本日の取締役会において、仏サノフィ・アベンティスグループ(以下「SAグループ」)のSanofi Pasteur S.A.(本社:フランス・リヨン、以下「SP社」)との合弁会社で、関連会社のサノフィパスツール第一三共ワクチン株式会社(本社:東京都江戸川区、以下「SPDSワクチン社」)について、株主間契約を終結する基本合意を決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1.株主間契約終結の理由
第一三共とSP社は、海外で流通する優れたワクチンの日本での開発・販売を目的として、1987年4月、合弁会社株式会社シーディーバック(現・SPDSワクチン社)を設立しました。SPDSワクチン社は、現在、インフルエンザ菌b型(ヒブ)結合体ワクチン「アクトヒブⓇ」の輸入・販売や不活化ポリオワクチン(IPV)とジフテリア・破傷風・百日せきワクチンとの4種混合ワクチン(IPV-DTP)の開発などを行っています。
第一三共とSP社は、SPDSワクチン社に関する株主間契約が2010年12月末に期限を迎えることを受けて協議した結果、当初の目的が達せられたことを理由に、既存事業の継続を前提とした上で、2010年10月末に契約を終結することになりました。
第一三共は、今後も引き続き、SAグループと協力して、ワクチンの開発・事業化を進めてまいります。
2.株主間契約終結の内容等
(1)内容
SPDSワクチン社株式のうち、第一三共保有分がSAグループに譲渡されます。これによりSPDSワクチン社はSAグループの100%子会社(以下「新会社」)になります。
(2)株主間契約終結に伴う主な事業の取扱い
・現在販売中のアクトヒブⓇにつきましては、新会社が製造販売承認を保有し、販売は引き続き第一三共が行います。
・現在開発中の4種混合ワクチンIPV-DTPにつきましては、第一三共、SAグループ(含む新会社)、北里研究所が共同開発を継続します。
(3)合弁会社(SPDSワクチン社)の概要
①名称 |
サノフィパスツール第一三共ワクチン株式会社 |
②所在地 |
東京都江戸川区北葛西1-16-13 |
③代表者 |
代表取締役会長 パトリック ショカ 代表取締役社長 采 孟 |
④事業内容 |
医療用ワクチン等の臨床開発・製造・輸入・販売等 |
⑤資本金 |
3億1000万円 |
⑥設立 |
1987年4月30日 |
⑦出資比率 |
第一三共50%、SP社50% |
3.株主間契約終結の期日
2010年10月末(予定)