第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、本年8月31日にお知らせしましたとおり、連結子会社のランバクシー・ラボラトリーズ(本社:インド共和国ハリヤナ州グルガオン地区、以下「ランバクシー」)と協働して、インド共和国マッディア・プラデーシュ州デワス地区において移動診療サービスを実施することとしましたが、本日、同サービスを開始しましたのでお知らせします。
本活動は「ランバクシー・コミュニティー・ヘルスケア・ソサイアティー」を通じて行うもので、適切な医療サービスを十分に受けられていない方々の生命と健康に直接資するとともに、国連がグローバルな課題として提唱しているミレニアム開発目標(MDGs)にある「乳幼児死亡率の削減」、「妊産婦の健康の改善」、「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」へ寄与するものと考えています。
第一三共グループは、アフリカ(タンザニア、カメルーン)においても同様の事業の準備を進めており、今後ともグローバルに事業展開する製薬企業として、国際的視野での医療アクセス向上に取り組んでまいります。
移動診療サービスの概要
1. 活動内容:移動診療車を用い、医療アクセスが限られている地域へ医療サービスを提供する
2. 提供サ―ビス:基礎的医療、予防接種、妊産婦・乳幼児健診、啓発教育など
3. 活動期間:5年間
4. 寄付先 :ランバクシー・コミュニティー・ヘルスケア・ソサイアティー(インド)
ランバクシー・コミュニティー・ヘルスケア・ソサイアティーとは
ランバクシーが設立した非営利団体(1979年「Ranbaxy Rural Development Trust(RRDT:ランバクシー地域開発基金)」がその母体となり、1994年同RRDTが発展し「Ranbaxy Community Health Care Society (RCHS)」の創設に至る)。インドでランバクシーの事業拠点地域を中心に移動診療活動などを展開し、母子保健(予防接種、妊産婦健診)やHIV/エイズの感染を予防するための啓発教育などを行っています。
国連ミレニアム開発目標(MDGs)とは
2000年9月の国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたもので、下記の8つの目標が掲げられています。
目標1 極度の貧困と飢餓の撲滅
目標2 普遍的初等教育の達成
目標3 ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
目標4 乳幼児死亡率の削減
目標5 妊産婦の健康の改善
目標6 HIV/エイズ、マラリア、その他疾病の蔓延防止
目標7 環境の持続可能性の確保
目標8 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進