第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、このたび、国内未承認薬である麻薬性鎮痛剤「ヒドロモルフォン塩酸塩」(国際一般名:hydromorphone hydrochloride)について、開発を行うことを決定しましたので、お知らせします。
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、海外において80年以上販売されているあへん系麻薬性鎮痛剤であり、WHO(世界保健機関)のがん性疼痛治療のためのガイドライン等において疼痛管理の標準薬に位置付けられています。しかしながら、現在、日本では医薬品として承認されておりません。
本剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」(*) においてムンディファーマ株式会社(本社:東京都港区)に開発要請されましたが、協議の上、このたび当社が開発することを決定しました。本剤の開発により、わが国の疼痛管理のオプションの充実に資すると考えております。当社としては、企業の社会的責任(CSR)の観点から、引き続き未承認薬・適応外薬の解消に積極的に取り組み、医療に貢献してまいります。
*欧米では使用が認められているが、国内では承認されていない医薬品や適応について、製薬企業による未承認薬・適応外薬の開発を促進することを目的として、厚生労働省が設置した会議。