第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、メトヘモグロビン血症治療用注射剤メチレンブルー(一般名(INN):Methylthioninium chloride)について、国内における製造販売承認申請を行いましたので、お知らせいたします。
メトヘモグロビン血症は、医薬品や農薬等の種々の化学物質により血中メトヘモグロビン濃度が増加し、チアノーゼ、頭痛、めまい、呼吸困難、意識障害などの症状が出現する中毒性の病気です。メチレンブルーは同疾患治療を期待できるものですが、現在、日本では医薬品として承認されておりません。
本剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議1)」において開発企業の募集が行われた薬剤の一つで、当社が開発を実施することを決定したものです。2011年11月に、Provepharm SAS(本社:フランス、マルセイユ)より日本における独占的開発・販売権を取得し、開発を進めてまいりました。当社は、企業の社会的責任(CSR)の観点から、引き続き未承認薬・適応外薬の解消に積極的に取り組み、医療に貢献してまいります。
1)厚生労働省が主催し、欧米では使用が認められているが、国内では承認されていない医薬品や適応について、製薬企業による未承認薬・適応外薬の開発を促進することを目的として設置された会議。
以 上