第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、本日、国内において、抗凝固剤「リクシアナⓇ錠60 mg」(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物、製造販売承認取得日:本年9月26日、薬価基準収載日:本年11月25日)を新発売しましたので、お知らせいたします。
本剤は、当社が創製した経口FXa阻害剤で、血管内で血液凝固に関与するFXa (活性化血液凝固第X因子) を選択的、可逆的かつ直接的に阻害します。
国内では、「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」の適応で、
リクシアナⓇ錠15 mg、同錠30 mgを2011年7月から販売しており、本年9月には「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」及び「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」の両適応症で効能追加承認を取得しております。
当社は、この度のリクシアナⓇ錠60 mgの新発売を通して、更に多くの患者さんや医療関係者のニーズに応え、新たな選択肢を提供することで医療に貢献できるものと確信しております。
新製品概要
【発売日:2014年12月8日(月)】
販売名
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リクシアナⓇ錠60 mg
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一般名(JAN)
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エドキサバントシル酸塩水和物
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薬価
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1錠:758.10円 【2014年11月25日付 告示】
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効能・効果
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・非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
・静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
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用法・用量
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・非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
・静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制
通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。
体重60 kg 以下: 30 mg
体重60 kg 超: 60 mg なお、腎機能、併用薬に応じて1 日1 回
30 mgに減量する。
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製造販売承認日
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2014年9月26日
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製造販売元
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第一三共株式会社
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心房細動について
心房細動は、心拍が速く不規則になるため、心房の中で血栓ができやすくなり、血栓が血流とともに脳に流れることで脳卒中を引き起こすことがあります。先進国では、約2.3~3.4%が罹患しています。脳卒中は、世界中で死亡原因の2番目にあげられる疾患であり、毎年、約620万人が死亡します。心房細動に罹患している人は、罹患していない人に比べ、脳卒中のリスクが3~5倍高くなります。心房細動に伴う脳卒中患者の脳卒中発症後30日における死亡率は、心房細動を伴わない患者の約2倍です。
静脈血栓塞栓症について
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症の総称です。深部静脈血栓症は、四肢(通常ふくらはぎまたは大腿)、骨盤などの深部静脈に血栓が形成される疾患です。肺血栓塞栓症は、深部静脈で形成された血栓の一部が遊離して肺に流れ、肺動脈を閉塞し、致死的状況をもたらす疾患です。
以 上