第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、当社が創製した抗凝固剤エドキサバン(一般名: エドキサバントシル酸塩水和物)について、がんを合併し静脈血栓塞栓症(VTE)を発症した患者を対象としたHokusai-VTE Cancer試験を開始しましたのでお知らせします。
本試験は、1日1回経口投与の抗凝固剤エドキサバンの有効性(VTEの再発)と安全性(重大な出血)をダルテパリン*と比較検討する国際共同試験で、欧米を中心とする海外13ヶ国の医療機関において、約1,000名の患者さんが登録される予定です。
VTEは、深部静脈血栓症(DVT)と肺血栓塞栓症(PE)の総称です。DVTは、四肢(通常ふくらはぎまたは大腿)、骨盤などの深部静脈に血栓が形成される疾患です。PEは、深部静脈で形成された血栓の一部が遊離して肺に流れ、肺動脈を閉塞し、致死的状況をもたらすことがある疾患です。VTEは、がん患者の主な死亡原因の一つとされております。
なお、エドキサバンは、日本、米国、スイスにおいて既に販売されております。
* 欧米で、がん患者のVTE治療・再発抑制に承認されている低分子量ヘパリン
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