第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、国際NGO プラン・ジャパン*1と協働し、中国で発育阻害児童の多い雲南省の農村地区を対象に、母子健康改善に資する保健人材の育成と地域保健教育活動に取り組むこととしましたので、お知らせいたします。
中国は地域により母子が利用できる医療サービスに大きな格差があり、特に農村部は小児疾患統合管理に関する保健人材の能力開発や、子どもの疾患への地域住民の対応能力向上が求められています。
当社は、グローバルに事業展開する製薬企業として、これまでインド、カメルーン、タンザニアの医療アクセス改善のための社会貢献活動を実施しており、さらに本活動が、中国雲南省の母子の健康改善に資するとともに、国連ミレニアム開発目標(MDGs)*2にある「乳幼児死亡率の削減」、「妊産婦の健康の改善」にも寄与でき、また、日本政府の国際保健政策にも合致していると考えています。
本活動の概要
1. 目標
保健システムの改善を通じた少数民族が居住する貧困地域における5歳未満児の健康・
栄養状態の改善
2. 活動内容
雲南省 廣南県の6箇所の郷(約6万世帯)を対象に以下の活動を実施
・小児疾患統合管理研修の実施による地域医療における保健人材の育成
・コミュニティセンターの設置による地域住民の疾患対応能力向上のための関連教育
3. 活動期間: 5年間
4. 寄付金額: 約7,000万円(5年総額)
5. 協働パートナー: 国際NGO プラン・ジャパン
以 上
(参考)
*1プラン・ジャパンについて
プランは国連に公認・登録された国際NGOです。
子どもたちが本来の可能性を発揮できる世界の実現をめざし、アジア・アフリカ・中南米の51
カ国において、宗教や政治には中立の立場で活動しています。
プラン・ジャパンは、プランの一員です。
http://www.plan-japan.org
*2国連ミレニアム開発目標(MDGs)について
2000年9月の国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたもので、下記の8つの目標が掲げられています。
目標1 極度の貧困と飢餓の撲滅
目標2 普遍的初等教育の達成
目標3 ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
目標4 乳幼児死亡率の削減
目標5 妊産婦の健康の改善
目標6 HIV/エイズ、マラリア、その他疾病の蔓延防止
目標7 環境の持続可能性の確保
目標8 開発のためのグローバル・パートナーシップの推進