第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)とDarwinHealth, Inc.(所在地:米国ニューヨーク、以下「DarwinHealth」)は、当社が保有するがん領域の研究開発パイプラインについて、各品目の開発戦略策定と優先度付けを適切に行う目的で、DarwinHealthの独自技術を活用する契約を締結しましたので、お知らせいたします。
DarwinHealthは、膨大な患者さんのがん細胞情報の解析結果を使って、各種薬剤に対するバイオマーカーおよび適応がん種を予測する新規技術を有しています。当社が保有するがん領域の研究開発パイプラインの各化合物を本技術で解析することにより、新規のバイオマーカー、標的適応がん種および他剤との併用効果などを効率的かつ高い精度で予測することが可能となります。
DarwinHealthとの提携は、当社の臨床開発の成功確率を高め、最終的には、がん患者さんへ新たな治療の選択肢を提供するための有効な手段になり得るものと期待しております。
以 上
(ご参考)
<DarwinHealth(ダーウィンヘルス)の概要>
所在地:米国ニューヨーク
設立年:2015年
概 要:米国コロンビア大学のアンドレア・カリファーノ博士の研究室が開発した技術に基づいて設立されたベンチャー企業で、抗腫瘍効果が見込まれる化合物の新規バイオマーカーや標的適応がん種を効率的かつ高い精度で予測する独自技術を有する。
第一三共のがん事業について
当社は、世界トップ水準のサイエンス(科学的知見、技術)を応用し、がん患者さんのための革新的な治療を提供していきます。
当社は、がん領域の開発パイプラインの拡充を進めており、現在、固形がんと血液がんの両領域で20以上の新規の低分子および抗体医薬を保有しています。主要開発品目には、FLT3-ITD阻害剤キザルチニブ(目標適応:急性骨髄性白血病(第3相))、CSF-1R阻害剤ペキシダルチニブ(目標適応:腱滑膜巨細胞腫(第3相)、固形がんにおける抗PD-1抗体との併用試験(第1/2相)も実施中)、MET阻害剤チバンチニブ(目標適応:肝細胞がん(第3相))、抗HER2抗体薬物複合体DS-8201(目標適応:固形がん(第1相))等があります。