第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、オープンイノベーションの施策の一環として、欧州およびアメリカ合衆国東海岸の大学、研究機関の研究者を対象に、創薬共同研究の公募(TaNeDS* Global 2018)を下記のとおり実施しますので、お知らせいたします。
*TaNeDS:Take a New challenge for Drug diScovery/タネデス
記
1. 経緯
当社はオープンイノベーションの施策のひとつとして、2011年度から日本国内アカデミアの研究者を対象に創薬共同研究公募(TaNeDS)を実施し、2013年度からは、更なる創薬研究の可能性を求め、海外においても創薬共同研究公募を実施してきました。
2018年は、これらの経験と成果を踏まえ、昨年までの欧州の対象国に加え、アメリカ合衆国東海岸も対象とし、「TaNeDS Global 2018」を展開します。本プログラムを通じて、当社はより一層、海外の研究者との協同の機会を広げていきます。
2. TaNeDS Global 2018の概要
(1)実施対象国・州
・ EU諸国全域、アイスランド、スイス、ノルウェー、イスラエル
・ アメリカ合衆国東海岸:コネチカット州、デラウェア州、ワシントンD.C.、フロリダ州、ジョージア州、メイン州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、ペンシルべニア州、ロードアイランド州、サウスカロライナ州、バーモント州、バージニア州
(2)応募対象研究
新規の創薬標的や検証研究、および新規創薬に繋がる革新的な技術研究
(3) 募集研究テーマ
①がん疾患
低分子医薬および生物製剤(抗体医薬等)の新規創薬標的研究など
②疼痛/感覚神経疾患
疼痛/感覚神経(眼、耳)疾患を対象とする新規創薬標的研究など
③心/血管/腎疾患
心・血管・腎を対象とする疾患の新規創薬標的研究など
④その他の内科系疾患
遺伝性希少疾患、腸内細菌叢が関連する疾患、脳梗塞、貧血等に対する新規創薬標的研究など
⑤細胞治療
新規の幹細胞研究、養子T細胞免疫療法に関する技術研究など
⑥革新的創薬技術および関連研究
核酸医薬、ペプチド医薬、遺伝子治療およびバイオマーカーに関する新規の研究技術など
核酸医薬およびタンパク医薬技術が適用可能な新規創薬標的研究
詳細については、当社ウェブサイト内TaNeDS Globalページをご確認下さい。
https://www.daiichisankyo.com/rd/taneds/index.html
(4)研究予算と研究期間
1件当たり最大年額7万5千ユーロ/ドル(+ 間接費)、もしくは15万ユーロ/ドル(+ 間接費)で、2年間の共同研究を予定します。
(5)応募対象者
EU各国およびアイスランド、スイス、ノルウェー、イスラエル、アメリカ合衆国東海岸の大学、研究機関、新興企業などに籍を置く研究者で(国籍は問わず)、研究を当該国内で遂行可能な方。
(6)選考方法
当社の研究者が研究ニーズとのマッチング、研究の独創性、将来性、医薬品創製につながる可能性などを基準に選考します。
(7)スケジュール
募集期間 : 2018年1月10日~2018年2月19日
一次選考期間 : 2018年2月下旬~3月中旬
二次選考期間 : 2018年4月
三次選考期間 : 2018年5月中旬
採択通知 : 2018年6月中旬
共同研究開始 : 2018年 8月以降
3. TaNeDS Europe 2017の選考結果について
選考結果は以下のとおり4件となり、契約締結後、共同研究を順次開始しています。
(1)応募件数 56件
(2)採択件数 4件
採択された4件は、疼痛(デンマーク)、希少疾患(スペイン)、腸内細菌叢(ドイツ)及び技術(フィンランド)をテーマとするものです。
以上