第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、2017年8月2日に公表しましたとおり、米国において高血圧症治療剤オルメサルタン(配合剤を含む(以下同じ)。米国製品名:ベニカー、ベニカーHCT、エイゾールおよびトライベンゾール)の服用によりスプルー様腸疾患(重症下痢等を主な症状とする疾患)等が発現したと主張する原告から提起されている製造物責任訴訟に関し、和解契約を締結しましたが、今般、和解契約の一部変更について合意しましたので、お知らせいたします。
変更後の和解契約は、原告および一定の基準を満たす未提訴者の97%(和解契約変更前:95%)が和解への参加を表明した場合等に有効となり、その後、3億5千8百万米ドル(和解契約変更前:3億米ドル)が和解基金に支払われ、本和解合意の対象者は和解基金から支払いを受けます。
なお、和解基金に支払われる3億5千8百万米ドルの大半は保険による填補が見込まれており、損益への重要な影響はありません。
当社は、本訴訟における法的責任を認めるものではありませんが、本和解により早期解決を図ることが最善と判断し、それにより世界中の患者さんのために革新的な治療薬の開発に一層注力してまいります。
以 上
オルメサルタンについて
オルメサルタンは、高血圧症治療の適応で承認されたアンジオテンシンII受容体拮抗薬で、単剤または配合剤として服用されています。
オルメサルタンは、2002年の米国での発売以降、世界で5,300万人以上の患者さんに服用されており、安全性プロファイルが十分に確立した高血圧症治療剤です。