2018年05月15日
研究開発情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 眞鍋 淳 
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 小川 晃司
TEL  報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

バイスペシフィック抗体に関するZymeworks社との共同研究の拡大について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、バイスペシフィック抗体*(二重特異性抗体)に関するZymeworks Inc.(所在地:カナダ バンクーバー、以下「Zymeworks社」)との現在の共同研究を拡大する契約を新たに締結しましたので、お知らせいたします。

当社は、がん免疫治療薬の研究開発促進を目的として、2016年9月にZymeworks社とバイスペシフィック抗体に関する共同研究およびクロスライセンス契約を締結しました。同契約の下、当社は1つのバイスペシフィック抗体の作製においてZymeworks社が独自に保有する技術基盤を使用する権利を取得し、一方、Zymeworks社は当社が保有するがん免疫関連の抗体を活用したバイスペシフィック抗体の研究開発および商業化の権利を取得しました。

今般、2016年にZymeworks社と締結した共同研究を拡大する契約を締結し、当社は、新たに2つのバイスペシフィック抗体の作製においてZymeworks社の技術基盤を使用する権利を取得しました。本契約の下、当社は、契約一時金(18百万米ドル)および開発・販売マイルストン(最大で合計466.7百万米ドル)、また販売ロイヤリティーをZymeworks社に支払います。

 当社は、Zymeworks社が独自に保有するバイスペシフィック抗体の作製技術基盤を有効活用し、がん患者さんに新たな治療の選択肢を提供することを目指してまいります。

以 上

 

*バイスペシフィック抗体とは抗体1分子中の2つの抗原結合部位に、異なる種類の抗原が結合できる抗体医薬

 

<Zymeworks(ザイムワークス)社の会社概要>

所在地:カナダ バンクーバー

設立年:2003年

概 要:がん、自己免疫、炎症等の疾患領域において、独自の抗体及び蛋白質改変技術基盤を活用し、バイスペシフィック抗体等の次世代バイオ医薬の開発に取り組むバイオベンチャー企業。

 

第一三共のがん事業について

当社のがん事業は、世界最先端のサイエンス(科学的知見、技術)を応用し、がん患者さんのための革新的な治療を提供することを使命としています。

当社は、日本のがん領域ラボラトリー(バイオ・がん免疫・低分子)と米国プレキシコン(低分子)の強力な研究体制を通じて、がん領域の開発パイプラインの拡充を進めており、抗体薬物複合体(ADC)フランチャイズ、急性骨髄性白血病(AML)フランチャイズおよびブレークスルー・サイエンスを3つの柱として、2025年までの8年間に7つの革新的新薬の上市を目指します。

主要開発品目には、抗HER2抗体薬物複合体DS-8201(目標適応:乳がん、胃がん、その他固形がん)、FLT3阻害剤キザルチニブ(目標適応:急性骨髄性白血病)、CSF-1R阻害剤ペキシダルチニブ(目標適応:腱滑膜巨細胞腫)等があります。

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