第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、本日、癌疼痛治療用注射剤「ナルベインⓇ注2mg・20mg」(一般名:ヒドロモルフォン塩酸塩)を、新発売しましたのでお知らせいたします。
ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、海外において80年以上販売されているあへん系麻薬性鎮痛剤であり、WHO(世界保健機関)のがん疼痛治療のためのガイドライン等において、疼痛管理の標準薬に位置付けられています。
現在販売している徐放性製剤の「ナルサスⓇ錠」と即放性製剤の「ナルラピドⓇ錠」に加え、今般、注射剤の「ナルベインⓇ注」を新たに揃える事で、医療現場の多様なニーズに応えることができるものと考えております。
本剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議*」において検討され開発企業の募集が行われた薬剤で、2012年に当社が開発を実施することを決定したものです。なお、本剤の開発にあたり、一般社団法人未承認薬等開発支援センターより助成を受けています。
引き続き当社は、未承認薬・適応外薬の解消に取り組み、医療に貢献してまいります。
以 上
*医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議について
厚生労働省が主催し、欧米等では使用が認められているが、国内では承認されていない医薬品や適応について、製薬企業による未承認薬・適応外薬の開発を促進することを目的として設置された会議
製品概要
【発売日:2018年5月16日】
販売名
|
ナルベインⓇ注2mg・20mg
|
一般名(JAN)
|
ヒドロモルフォン塩酸塩
|
薬価
|
ナルベインⓇ注2mg:1mL1管 725円、
ナルベインⓇ注20mg:2mL1管 6,340円
【薬価基準収載日:2018年4月18日】
|
効能・効果
|
中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
|
用法・用量
|
通常、成人にはヒドロモルフォンとして1 日0.5~25mgを持続静脈内又は持続皮下投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
|
製造販売承認日
|
2018年1月19日
|
製造販売元
|
第一三共プロファーマ株式会社
|
販売元
|
第一三共株式会社
|
第一三共の医療用麻薬製品について
当社は、医療用麻薬製品によってがん患者さんの生涯にわたるトータルケアに貢献してまいります。
医療用麻薬製品のラインナップを揃えることは、がん疼痛に苦しむ患者さんの痛みを和らげることによりQOLを高め、がんと共に生きることをサポートすることにつながると考えます。
日本では、ヒドロモルフォン塩酸塩製剤の「ナルサスⓇ錠」(徐放性製剤)、「ナルラピドⓇ錠」(即放性製剤)及び今回発売の「ナルベインⓇ注」(注射剤)に加え、オキシコドン塩酸塩製剤の「オキシコドン徐放錠「第一三共」」(徐放性製剤)及び「オキシコドン錠「第一三共」」(即放性製剤)を販売しております。