第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、旧三共株式会社 野洲川工場(以下「当工場」)跡地の汚染土壌保管施設を撤去することを決定しましたので、お知らせいたします。
当工場は、農薬生産工場として1939年より稼動し、2003年の生産終了後は、更地として管理しております。1993年、工場跡地内に農薬原料のひとつである水銀が環境基準を超えて分布していることが確認されたため、行政の指導に基づき堅牢な地下保管施設を設置し、これらの土壌を適切に管理してきました。
これまで漏洩事故や健康被害発生等の報告はありませんが、将来にわたる地域のより一層の安全・安心を考慮し、また、地元関係者の皆様のご要望等を踏まえ、地下保管施設を撤去することと致しました。撤去に際しては、関係者の皆様と協議の上、周辺環境に影響を及ぼさないよう実施してまいります。
撤去工事の実施にあたり、関連費用として2019年度第4四半期に約82億円を環境対策引当金として計上しております。
当社は、事業活動における環境負荷と環境リスクの低減への対応などに取り組むことで環境経営を推進してまいります。
以 上
(ご参考)
旧三共株式会社 野洲川工場(農薬生産工場)の概要
所 在 地:滋賀県野洲市野洲1041番地
敷地面積:約6万4,000㎡
稼動期間:1939年から2003年