第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、血栓性脳梗塞患者を対象とした抗血小板剤プラスグレル*の国内第3相臨床試験(PRASTRO- III、以下「本試験」)において、主要評価項目を達成しましたので、お知らせいたします。
本試験は、脳梗塞再発リスク因子を1つ以上有する血栓性脳梗塞患者234例を対象に、プラスグレル投与群とクロピドグレル投与群の、有効性および安全性を検討した二重盲検比較試験です。
本試験における主要評価項目である脳心血管系イベント(脳梗塞、心筋梗塞、その他の血管死)の発現率は、プラスグレル投与群でクロピドグレル投与群に対して低いことが示され、所期の目的を達成しました。また、安全性の新たな懸念は認められませんでした。
本試験結果の詳細は、今後、学会や論文等を通じて公表する予定です。
当社は、血栓性脳梗塞患者さんへ新しい治療の選択肢を提供できるよう取り組んでまいります。
以 上
* 一般名:プラスグレル塩酸塩
血栓性脳梗塞について
脳梗塞は様々な原因で発症しますが、血栓性脳梗塞は、動脈硬化を主な原因として発生する血小板由来の血栓が、脳の血管に詰まることで発症する脳梗塞です。